カフーを待ちわびて(幸せを手にするShoHaruの評価と感想)

沖縄 Book

こんにちは!小説を夜に読むのが好きで寝不足な

ShoHaru(@Kobeshima8)です。

カフーを待ちわびて(原田マハ)

第1回日本ラブストーリー対象受賞作

沖縄の離島を舞台にした恋愛小説です。

原田マハさんの書籍を読んだことがなかったので、初めて読むには読みやすそうだなと思って手にした小説です。

「カフーを待ちわびて」は映画化もされています。

👇この記事で書いてある内容

評価
この本を読んで得られること
この本を読むのにおすすめな人
この本を読むのにおすすめしない人

感想(ネタバレなし)
まとめ

評価

5/5(☆☆☆☆☆)

また朝方まで読んでしまった本

読みながら爽やかな風景が目の前に浮かび、気持ちまでもが沖縄の風を感じられるような作品でした。

得られること

・幸福感
・爽やかで前向きな気持ち

おすすめな人

・自分が幸せなのか悩んでいる人
・沖縄が好きな人

おすすめしない人

・ラブストーリーが苦手な人

感想(ネタバレなし)

テンポのよいストーリー、登場人物の人柄が伝わる描き方、沖縄の風景を思い起こさせる文章力で気持ちよく一気に読んでしまいました。

あらすじをざっくりと書くと、

【あらすじ】

舞台は沖縄の「与那喜島」という仮説の島。
「与那喜島」 で暮らす主人公の「明青」は旅行先で神社の絵馬に「嫁に来ないか。幸せにします」と書いて奉納する。
それを見た「幸」が手紙で「お嫁にしてくれますか」と送り、実際に「明青」のもとに現れる。
その日から一緒に過ごすことになり、美らさんである「幸」に思いを寄せるが、時折見せる表情に「幸」には何か背負っているものがあると感じる「明青」。
「明青」の飼い犬である「カフー」と裏に住むカミンチュの「おばあ」、リゾート開発の提案がされている島で暮らす人々との交流が混じった、温かいラブストーリー。

カフー、アラシミソーリ

沖縄の風景を思いながらじんわりと胸に広がる清々しい物語であり、近い存在ほど物事を言わなければいけないことを気付かされてくれる作品です。

飼い犬の名前でもあるカフーとは、沖縄の方言で「果報」「幸せ」を意味しています。

読み進めるにつれて、タイトルである「カフーを待ちわびて」の”待ちわびて”から先に進むように話が流れていきます。

カミンチュである「おばあ」から「幸せは待っているだけではダメだ」とお告げがあるように、「幸せは自分で掴みにいくもの」であるというストーリーが何度も出てきます。

冒頭で書いた、「カフー、アラシミソーリ」

この本の中で一番胸に残った言葉です。

アラシミソーリは、沖縄の方言で「幸せでありますように」という意味です。

カフー、アラシミソーリの2つが合わさったこの言葉には、物語が凝縮したような言葉になっており、自然と涙が出てきました。

「明青」は「幸」が背負っているものに気付いてからは、ずっと「幸」の側にいて見守ってあげようと決意しますが、次第にそれは本当の幸せではないのではと考え始めます。

日々を思うと、身近な人の方が側にいてあげるだけでいいと思ってしまいますが、それだけでは足りず、言葉にして伝えることの大切さに「明青」と「幸」に気付かされました。

まとめ

幸せとは何かと悩んでいる人に読んでほしいと思った本です。

すごく情熱的な恋愛小説な訳ではないですし、学生のような青春が描かれている訳ではないのですが、優しく流れる沖縄の時間の中で二人のぎこちない気持ちが次第に通っていき、とても爽やかで温かい気持ちになります。

是非、「カフーを待ちわびて」を読んで沖縄に流れる時間、風、人々の交流を感じながら、爽やかなラブストーリーで心を温めてください。

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