こんにちは!貯まった本がまだ全部読めていないShoHaru(@Kobeshima8)です。
容疑者Xの献身
著者:東野圭吾
結末を知っていたのですが、それでも一度読んでみたいと思っていた小説です。
この記事ではあえてネタバレさせています。
なぜなら、「容疑者Xの献身」では犯人が誰かということに主眼が置かれていないので、例え犯人が分かっていても夢中で読める作品だからです。
この記事を読むとなぜ結末を知っている僕が最後まで夢中で「容疑者Xの献身」を読んだのかが分かります。
是非、この記事を最後まで読んでいただき「容疑者Xの献身」に興味を持っていただけたら嬉しいです。
物理学者の湯川を福山雅治主演、石神を堤真一で映画化された作品で、映画も面白かったので是非観てみてください!
第134回 直木賞
第6回 本格ミステリー大賞
「このミステリーがすごい!」他 第1位
👇この記事で書いてある内容
評価
この本を読んで得られること
この本を読むのにおすすめな人
この本を読むのにおすすめしない人
あらすじと感想(一部ネタバレ)
まとめ
評価
5/5(☆☆☆☆☆)
旧江戸川の堤防で見つかった変死体。
その謎に物理学者の湯川が挑むのですが、様々な想いや出来事が絡まっています。
得られること
・人間の怖さ
・人間の心理
おすすめな人
・ミステリー好きな人
・人間の心理描写された作品が好きな人
おすすめしない人
・悲しい事件が苦手な人
あらすじと感想(一部ネタバレ)
(ネタバレと書きましたが、冒頭でお伝えした通りこの記事でのネタバレは作品を読む気がなくなるものではありません)
非常に人間の心理を上手く描いている作品です。
そして、謎が解明されていくまでのストーリーや驚かされる結末に夢中で読んでしまいます。
母子家庭の靖子(母)と美里(娘)、そして隣人の数学教師である石神のアパートで事件が起こります。
金使いが荒く暴力的な元夫が靖子の部屋に尋ねたきたのです。
これだけで何となく推測できるかもしれませんが、元夫を殺害した犯人は靖子です。
そして、石神は弁当屋で働く靖子に密かに想いを寄せており、事件が起こったことを石神は、この殺人事件を完全犯罪へするために画策するのです。
想いを寄せているだけで事件に関わると聞くと異常かもしれませんが、そこにもしっかりとした理由があります。
そして、その理由は石神の完全犯罪への仕掛けにも活かされているのです。
ただし、石神の誤算は湯川がこの事件に関わってきたことでした。
実は石神は物理学者の湯川と同じ大学の同期で、またまた同期の警察とも繋がりがある湯川が事前の真相に迫っていきます。
大学時代、数学の天才石神、物理の天才湯川と名を馳せた2人のやりとりには緻密で心を動かされる場面が何度もあります。
石神のトリック自体にも驚愕するのですが、大学時代に心を通わせた二人の間柄から真相に迫る湯川の心の動きも非常に緻密に描かれています。
湯川の推理は非常に明確で、湯川に全てを解明されてしまうと悟った石神は奥の手を出してきます。
石神がしたことは決して許されることではありませんが、そのことを知った靖子はどう考えるのでしょうか。
あらすじを言えるのはここまでです。
加えて本作の魅力をお伝えすると、本作品を盛り上げているのは、数学者と物理学者という構図を作っているのが一つあると思います。
論理に裏打ちされた天才が考え出す完全犯罪と、物理という事象からあばことする天才的な推理力と洞察力の対立が素晴らしいストーリーを形成しているのでしょう。
最後の結末と完全犯罪の真相は是非本書を読んでいただきたいです。
読んだあとは、難しい感情になるかもしれませんがその感情を自分の中で味わってみてください。
まとめ
ミステリーとしてはもちろん人間ドラマとしても非常に面白い小説です。
東野圭吾さんの作品は様々ありますが、僕の好きな「秘密」と遜色ないくらいの面白い作品でした。
是非、「容疑者Xの献身」を読んで、東野圭吾ワールドに浸ってみてください。
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