【あらすじ,感想】舟を編む 本屋大賞受賞作(少しネタバレ,映画化)

舟を編む Book
Shoharu
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こんにちは!本屋大賞作品にはまっているShoHaru(@Kobeshima8)です。

本日はこちらの小説をご紹介します!

船を編む』三浦しをん

2012年本屋大賞受賞作

最近、本屋大賞受賞作を読んでいますが、映画化されている作品が多いですね。

『流浪の月』もそうでしたが、こちらの『船を編む』も松田龍平、宮崎あおいで映画化されています。

ネタバレなしの記事ですが、『船を編む』の魅力が伝わるようにあらすじを紹介していきます。

『船を編む』を読むきっかけにしてもらえたら嬉しいです。

👇この記事で書いてある内容

評価
この本を読んで得られること
この本を読むのにおすすめな人

あらすじと感想
まとめ

評価

4/5(☆☆☆☆)

今回も著者の作品を初めて読みましたが、ストーリー、文体ともに読みやすく、なおかつ面白い作品でした。

やはり、本屋大賞を受賞する作品は読みやすい作品が多いと感じますね。

内容は、辞書「大渡海だいとかい」の完成を目指す15年に渡る物語です。

読み終えた後の読了感は、自分が何かをやり遂げたような感覚に陥ります。

それでは少しネタバレしながらご紹介していきます。

得られること

・辞書作りの緻密さ
・言葉の意味を考えるとはどういうことなのか

おすすめな人

・本好きな人

・色々な言葉に興味がある人
・辞書作りの世界に触れてみたい人
・本屋大賞受賞作が好きな人

あらすじと感想(少しネタバレ)

あらすじ

お伝えした通り、辞書「大渡海だいとかい」の完成を目指す15年に渡る物語です。

その15年が4人の5つの目線で描かれていきます。

・荒木公平
・馬締光也(前期)
・西岡正志
・岸辺みどり
・馬締光也(後期

ここでは、各人物にフォーカスをして中身を少しずつご紹介します。

荒木公平

辞書編集部で辞書作りに30年以上携わっている荒木。

しかし、そんな荒木はもうすぐ定年が迫っている。

辞書作りを任せられる後任を探しているが、言葉を深く理解し、思考を巡らせることのできる人材はそうそういない。

そんな時に、営業部にいる西岡の同期で辞書作りができそうな人物が浮上する。

その人物とは馬締光也だったが・・・

馬締光也(前期)

営業部から辞書編集部に異動になり、荒木の後釜として辞書作りに精を出す馬締。

そんな馬締は本作のメインキャラクターと言っても過言ではありません。

なぜなら、「大渡海」の編集を任された人物だからです。

そんな馬締は、ふとした事から香具矢という女性に出会う。

香具矢に恋をして、手紙を送る馬締。

しかし、手紙の内容があまりにお堅く、漢文と言われてしまう内容だったが・・・

西岡正志

馬締とはタイプが全く異なりチャラチャラしている西岡。

そんな西岡は馬締が辞書編集部に異動になったことで、営業部への異動が決まる。

しかし、西岡は馬締と完全に補完関係にあり、馬締が苦手とする部分を埋められる存在であった。

西岡は自分の異動後も馬締が困らないように、奮闘する。

そして、決まってもいない後任のための引継ぎ資料を残すのだが・・・

岸辺みどり

女性ファッション誌の編集部から辞書編集部に異動になった入社三年目の岸辺。

異動前後の環境の違いがあまりに大きく、はじめは戸惑う岸辺。

しかし、意外にも岸辺は辞書作りに向いているという言う馬締。

その言葉を信じられない岸辺であったが、ある日西岡の引継ぎ資料を見つける。

そこに書かれていた内容は・・・

馬締光也(後期)

いよいよ、15年かかった「大渡海」の完成に向けてラストスパートをする馬締。

そんな矢先に辞書の編集に関して大きな問題が発生する。

数々の困難を乗り越えて、「大渡海」は完成に向かうが・・・

感想

辞書作りを主題においた、一見地味にも捉えられる内容ですが、読んでいて面白いです。

辞書作りにおいて、情熱を持っているのは馬締だけのようにも感じられますが、実は登場人物全員が同じ目標に向かって自分の役目を果たして成長していくというストーリーになっていて、各自の情熱を感じ取ることができます。

本作の言葉を借りれば、言葉という大海原に漕ぎ出すための舟となる辞書

そこには、多くの関係者の試行錯誤や深い考え等、色々な要素が組み合わさって完成しているものだと知ることができました。

ただし、著書は辞書作りだけではありません。

辞書作りを通した人生観、恋愛模様といったそれぞれのストーリーがありますので、辞書作りなんて興味ないやと思っている方(僕もそうでした)にもおすすめできる一冊です。

それを発見できたのもちょっとした気付きです。

自分の好きなものは大切ですが、たまには考えの及ばないものに触れてみることで世界が広がることもあります。

そんなことも教わった本書を是非読んでいただきたいです。

まとめ

辞書というキーワードを上手く取り入れて物語を展開している著書。

そして、日本語がもつひとつひとつの言葉の意味を深く考えるきっかけにもなります。

著書でも登場する「島」という言葉の意味。

皆さんは「島」をどのように説明しますか?

是非、『舟を編む』を読んで、答え合わせをしてみてください。

馬締が説明していますよ。

『舟を編む』

本好きな人におすすめです。

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