【あらすじ】楽園のカンヴァス・原田マハ(夢をみたアンリルソーの感想)

楽園のカンヴァス Book

こんにちは!2022年になって10冊ほど本を買ってまだ読めていないShoHaru(@Kobeshima8)です。

楽園のカンヴァス
著者:原田マハ
山本周五郎賞受賞作

これまで、原田マハさんの本は、「カフーを待ちわびて」「本日は、お日柄もよく」を読ませていただいて非常に面白かったので、本書を手に取りました。

王様のブランチでも取り上げられた本書。

小説家になる前に美術館勤務されていた著者が描くアートに関する小説が気になりませんか?

そんな本書の魅力を、この記事ではネタバレしないように、あらすじと感想を交えて解説していきます。

是非、最後までこの記事を読んでいただき、「楽園のカンヴァス」を読むきっかけにしてもらえたら嬉しいです。

👇この記事で書いてある内容

評価
この本を読んで得られること
この本を読むのにおすすめな人
この本を読むのにおすすめしない人

感想
あらすじ
まとめ

評価

4/5(☆☆☆☆)

原田マハさんの代表作で最も有名な作品と言うべき本書。

1つのカンヴァスに描かれた絵の真贋しんがん判定を巡って起きる様々なドラマが描かれています。

アートに疎い僕でも興味を持ってしまうほどの力強いストーリーとミステリーに夢中になって読める作品です。

評価を4/5にしたのは、僕のようなアートに疎い人だと話の序盤は少し取っつきにくいかもしれないと感じたので4にしました。

しかし、その後のストーリー展開はスリリングで幻想的であり、作品の中に引き込まれていきました。

アート好きな人、そうではない人問わずに楽しめる内容です。

(映画化されても面白そうな作品だと思いました)

得られること

・アートへの興味
・清々しい読後感

おすすめな人

・アート好きな人
・アートに興味がない人

おすすめしない人

・ミステリーが嫌いな人

感想

これまで読んだ著者の2つの作品はスピード感、読後感がよく、ストーリー展開も興味を惹かれるものがありました。

本書でもそれは共通してあります。

しかし、これまでの2作品とは明らかに違う点がありました。

それは、専門性です。

ストーリーの中核となるアートに対する内容の濃さというのが、明らかにこれまでの作品にないものでした。

序盤を読んでいる時は、本当に原田マハさんの作品なのか?と思いながら読んでいましたが、私の読む順番が違っただけで、本書は著者の本領を発揮した内容になっていると思います。

著者の経歴を見れば一目瞭然なのですが、本書にも登場するニューヨーク近代美術館(MoMA)で勤務されていたこともあり、アートへの造けいの深さが分かります。

しかも、本書ではその専門性におごらず、アートをできるだけ分かりやすく書いているため、読み進めれば芸術を少し理解できたような気もしてきます。

馴染みやすいピカソも登場したりして、アートをこの本で伝えたいという想いを感じます。

それだけ、この「楽園のカンヴァス」は思い入れの強い作品であり情熱がこもった作品なのでしょう。

加えて、ミステリーでありながら親子愛やラブストーリーの要素も加わっていて、読み終わった後には爽やかで鮮やかな印象が残っていました。

あらすじ

裏表紙に書かれているあらすじはこちら。

狭い裏表紙に限られた文字数であらすじを紹介するのは、相当な技術力ですよね。

ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。リミットは7日間。ライバルは日本人研究者・早川織絵。ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに籠めた想いとは――。

「楽園のカンヴァス」より

このあらすじから1文ずつを掘り下げて解説していきます。

ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。

キュレーターとは、美術館での絵画の収集や管理等を行う役割の方を言います。

そのキュレーターであるティム・ブラウンは、巨匠アンリ・ルソーの作品を敬愛していました。

務めているニューヨーク近代美術館(MoMA)には、アンリ・ルソー作である「夢」が寄贈されています。

ティムは子どもの頃に見た「夢」に感動し、アンリ・ルソーを高く評価していました。

そして、あることがきっかけで、ティムはスイスのコレクターである大富豪に招かれて名作をみることになります。

ティムがスイスに行く過程も面白いのですが、そこは読んでからのお楽しみです。

そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。

その名作が、「夢」に酷似した「夢をみた」でした。

しかし、大富豪に招かれていたのはティムひとりではなかったのです。

ルソー研究者の早川織江。

実は、早川織江はもっと前に登場するのですが、そこは読んでからのお楽しみです。

持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。

大富豪は、ティムと織江に「夢をみた」の真贋判定をさせて、正しく判定したものに取り扱い権利ハンドリングライトを譲るというのです。

しかし、真贋の判定方法は変わっていました。

ルソーの物語が書かれた古書を読んで、「夢をみた」の真贋を判定しろというのです。

しかし、この古書には大きな仕掛けがあるのですが、そこは読んでからのお楽しみです。

リミットは7日間。

その古書は7章からなっており、1日1章を読んで7日後に真贋の判定した結果と理由を聞かせてほしいというものでした。

その7日間で様々な展開が待っていますが、そこは読んでからのお楽しみです。

ライバルは日本人研究者・早川織絵

次々にルソーについての漸進的な論文を発表している前述の早川織江。

大富豪に招かれたその裏には秘密が隠されています。

その秘密はもちろん読んでからのお楽しみです。

ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに籠めた想いとは――。

ルソーを高く評価していたピカソ。

物語を読み進めていくに従って、「夢をみた」は裏の舞台で大きな注目を集めていることが分かってきます。

そして、その注目は人々の思惑となって、様々な欲望が絡み合います。

その絡み合った欲望をどう解いていくのかは、読んでからのお楽しみです。

まとめ

本書では画家のアンリ・ルソー作の「夢」が登場しますが、本作表紙の絵が「夢」です。

僕は「夢」を知らなかったので、はじめ気が付かなかったのですが、「夢」について熱く思いをはせるティムから表紙の絵が「夢」だと気が付きました。

まじまじと見てみた「夢」への感想は、「これは上手いのか?」という疑問でした。

しかし、本書を読み進めていくうちに、このアンリ・ルソーの「夢」には不思議な魅力を感じるようになります。

その感じられたのは、著者の文章力の巧みさから、その絵が強い想いを込めて描かれたものであると、本書を読んで理解できるようになったからだと思います。

あらすじと感想をご紹介しましたが、是非、「楽園のカンヴァス」を読んで、アートの世界と原田マハワールドを楽しんでみてください。

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