【あらすじ】夜と霧 フランクル(名言から感じた感想)

夜と霧 Book
ShoHaru
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こんにちは!本の投稿が久々になってしまったShoHaru(@Kobeshima8)です。

夜と霧』ヴィクトール・E・フランクル

非常に有名な著書。

原題「心理学者、強制収容所を体験する」から分かる通り、ナチスに連行されて強制収容所での体験を心理学者の視点から記録したものです。

内容としては重いものですが、生きることとは、人間とは何かを強制収容所での体験から描かれています。

そんな本書の内容が分かるように名言を基に簡単なあらすじを交えて説明していきます。

生と死の中で生まれた色々な名言の中から選りすぐりで選んでいます。

『夜と霧』の名言とあらすじが知りたい人は是非読み進めてみてください。

是非この記事を最後まで読んで名言とあらすじに触れて『夜と霧』を読むきっかけにしてもらえたら嬉しいです。

半世紀以上読み続けられる名著

👇この記事で書いてある内容

評価
この本を読んで得られること
この本を読むのにおすすめな人
この本を読むのにおすすめしない人

名言とあらすじ
まとめ

評価

4/5(☆☆☆☆)

人間の光と闇を同時に描いた世界中で読まれている作品。

ホロコーストの時代に強制収容所から奇跡的に生還した著者が、心理学者の視点から見たものを描いた体験記です。

本当に人が人に対してこんなことをしたのかという内容ですが、それが事実です。

ただし、本書はその苦しい体験をただ記したものではなく、「生きるとは何か」「人とは何か」「人生とは何か」といった根源的を問うものになっています。

なぜなら、強制収容所の中では人が人を選別し、時に労り、先が見えない不安の中で希望を失わずに生きていたからです。

読むのにパワーは必要ですが、一度読むことをおすすめします。

得られること

・人生の希望

おすすめな人

・人生を苦しいと感じている人

・希望が見いだせない人

おすすめしない人

・ナチスドイツの話が苦手な人

名言とあらすじ

強制収容所での体験を大きく分類すると、三段階に分けられるそうです。

施設に収容される段階、収容所生活そのものの段階、収容所からの出所ないし解放の段階、です。

この3つの段階からそれぞれひとつずつ名言とあらすじを紹介していきます。

施設に収容される段階

名言

人間は何事にも慣れる存在だ

「夜と霧」より

強制収容所に収容されるまでに、何段階も選別が行われます。

性別での選別、体格での選別等、その選別によって、働き手として役に立つかを見極めれら、役に立たないと判断されると、「入浴施設」に送られることになります。

働き手として認められたとしても、身ぐるみは全てはがされ、極限の状態の施設に入れられることになりますが、そこでの名言になります。

一度も歯をみがかず、栄養も極度に不足していたのに、歯茎は以前よりも健康で、たった一枚のシャツを着続けても問題なく、寝返りも打てないぎゅうぎゅう詰めの状態で隣でいびきをかかれてもぐっすり眠れる、そんな事実からのフランクルの言葉です。

まったく信じられないことですが、確かに世の中をみると人は慣れていく存在ですよね。

技術革新等にも人は慣れて、それが当たり前となりますが、今いる状況が続くとそこが基準となるのでしょう。

収容所生活そのものの段階

名言

繊細な収容者の方が、粗野な人びとよりも収容所生活によく耐えた

「夜と霧」より

逆じゃないのかと思うほど、この言葉に僕は少し驚きました。

しかし、実際には収容所生活の過酷な状況ではありながら、その繊細さとは裏腹に、精神にダメージをあまり受けなかったそうです。

繊細な収容者は、自分の精神を自由にできる術を持っており、外的な厳しさにも耐えられるようなのです。

要は、繊細であるが故に、様々なことに思いを募らせて意識を自分に向けることができ、粘り強い精神が生命の火を灯し続けることができるということでしょう。

収容所からの出所ないし解放の段階

名言

強制収容所の人間を精神的にしっかりさせるためには、未来の目的を見つめさせること

「夜と霧」より

自分を待っていてくれる人や仕事があることで、人は前を向いて生きる希望を見出せるのです。

僕も、きっと誰かが幸せに自分を待っていてくれると考えれば、絶望しないで生きていけるはずです。

しかし、収容所を解放されて知ることは、愛する人がもういないという現実だったのです。

あれほど夢見ていた解放という瞬間がおとずれたにもかかわらず、待っていた人、事に会えるという思い描いた希望とはかけ離れた状態でした。

そんな時、皆さんはどう感じるでしょうか?

希望を持った状態から突き落とされてしまい、

ただ、著者は強制収容所のすべての体験を振り返って、どうして耐えることができたのか、全くわからないと述べています。

いつか、強制収容所の中で生きてきたように、そこから解放された状態での絶望にも慣れるときがくるのでしょう。

まとめ

自分の人生の甘さを正してくれる本です。

なぜなら、強制収容所では明日どうなるか分からない状況で、希望を持って生きてきた人達がいたことを証明してくれる本だからです。

人の感じ方によって、置かれている状況の辛さは変わります。

何が起こるか分からない人生の中で、人の人生の体験記を読むことで、生き方を見つけることもできます。

『夜と霧』はそんな本です。

是非、「夜と霧」を読んで、自分の生き方をみつめてみてください。

色々な本に関する記事を書いていますので、こちらも是非読んでみてください。

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