こんにちは!本はこの世に何冊あるのかふと思ったShoHaru(@Kobeshima8)です。
月の満ち欠け
著者:佐藤正午
「月のように死んで、生まれ変わる」
面白い!
これが読み終わった後の感想です。
語彙力の無さを指摘されるような感想ですが、本当に面白かったです。
はじめに書いた一文は、本作の言葉の抜粋です。
この記事では、「月の満ち欠け」のあらすじをご紹介していきます。
是非この記事を最後まで読んで「月の満ち欠け」を読むきっかけにしてもらえたら嬉しいです。
第157回直木賞受賞作
👇この記事で書いてある内容
評価
この本を読んで得られること
この本を読むのにおすすめな人
この本を読むのにおすすめしない人
感想と名言
まとめ
評価
5/5(☆☆☆☆☆)
瑠璃という名前の女性を巡って展開される作品です。
平たく言ってしまうと、輪廻転生という言葉に集約されます。
ここだけ切り取ると安易な物語のように思うかもしれませんが、文章力とストーリー展開で非常に面白く読める作品です。
得られること
・自分の人生で大切なことは何かを考えること
・小説の面白さ
おすすめな人
・生と死とは何かを考えて生きている人
・人生について考えている人
おすすめしない人
・現実主義な人
あらすじと感想
人物相関図がない小説という媒体で読むと少し複雑なはずですが、不思議と読み進めるに従って頭の中で整理ができます。
それも、佐藤正午氏の文章力の力と言えるのでしょう。
読み終わったときの感想は、
「こんな事があったらいいな」
というものでした。
その理由が本作品で瑠璃という女性が言った言葉に集約されます。
月の満ち欠けのように、生と死を繰り返す
「月の満ち欠け」より
月のように死ぬ。それは、月のように生き返るということでもあります。
そう、月の満ち欠けのように。
こう言った瑠璃は、その言葉の通り、月の満ち欠けのように現れます。
ただ、それは何のためなのか。
瑠璃を巡って様々な人の人生が折り重なる、愛の物語です。
まとめ
瑠璃も玻璃も照らせば光る
本作でキーワードとなることわざです。
「すぐれた素質や才能をもつものは、どこにいても目立つ」
というたとえですが、本作でも何回もでてきます。
読んでいると、この意味と本作での意味が交わって特別なことわざのように聞こえてきます。
本当に佐藤正午さんの言葉の使い方が秀逸で、文章、ストーリー、世界観に引き込まれていきます。
決して難しく書かれいる訳ではないので、興味深くかつ面白く読める作品です。
是非、「月の満ち欠け」を読んで、この世界観を味わってみてください。
ShoHaruブログでは他にも色々な本を紹介しているので、こちらから見てみてください。
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