君の膵臓をたべたい(高校生男女の心の交流を描いたShoHaruの評価と感想)

Book

こんにちは!

ShoHaru(@Kobeshima8)です。

今回は初めて小説の評価と感想を書かせていただきます。

君の膵臓を食べたい(佳野よる)

2016年「本屋大賞」第2位の作品です。

実は映画を先に観ていて、ベストセラーとなった原作を読みたいと思っていたので読みました。

👇この記事で書いてある内容

評価
この本を読んで得られること
この本を読むのにおすすめな人
この本を読むのにおすすめしない人

感想
まとめ

評価

5/5(☆☆☆☆☆)

胸に深く刻まれた小説。

何の文句もなく評価5/5にしました。

性格も生き方も正反対な高校生の男女が心を通わすストーリー。

映画化もされて、ベストセラーとなった本。

得られること

・人の儚さ
・人との関わり合いの大切さ

おすすめな人

・人の死を題材にした物語が嫌いな人
・自分の周囲にいる人を鬱陶しく感じている人

おすすめしない人

・純粋な恋愛小説を読みたい人
・純文学しか読まない人

感想

ただただ感動してすごいなと思った。

クラスメイトの男女の高校生がふとしたきっかけで日常を共にするようになり、次第に二人が心を通わせていく話。

次第に、と書いたが女子高生(山内桜良)は膵臓の病気に侵されていて、余命が少ない状況。

こう書くと、「ああ、またお涙頂戴の恋愛話か」と思うかもしれない。
でも実際はそうではない。

まず、病気での死によるお涙頂戴ではない。

僕は読んでいて泣いてしまったが、それは二人の心の交流が暖かくて、自分の世界の中にいる男の子の心境の変化や明るい山内桜良の心の内が細かく描かれていたからだと思う。

小説では「死」を題材にしたものが多いが、その多くは作者が伝えたい要素として必要だから「死」を入れているのだと思う。
誰もが行き着く場所へどうやって進んでいくか、それは道が長いか短いかに関係なく、今の一日を生きることの大切さや、周りの人間との交流を大切にしないとそれはいつかはできなくなってしまうものであるということを、この本では学んだ。

そして、この話は恋愛が焦点ではない。

男女という点からどうしても恋愛話を想像してしまう。
けれど、繰り返しになってしまうが、この作品ではあくまで二人の心の交流を描いている。

軽いタッチで描かれた二人の交流を読んでいるのは本当に楽しく、まるで傍でその様子を見ているかのような錯覚を感じさせる。

実はこの本がベストセラーになり、映画化もされた当時は「ありきたりな人の死をテーマにした恋愛物語だろう」と思っていて、タイトル以外はほとんど興味を持たなかった。

それが映画をたまたま観てみようと思って観たのがきっかけで原作を読みたくなった。

作中では「生きるうえでの選択」というテーマも入っている。

当時、「君の膵臓をたべたい」に興味がなかったのは僕が選んだことであって、映画をたまたま観たのも僕が選択したことで、小説を読んだもの僕が選択したこと。

偶然、必然という言葉はあれど、自分が選んだ道は大事にしていこうと「君の膵臓をたべたいを読んであらためて決めた。

まとめ

2人の男女の心の描写がうまく、生き生きとした山内桜良の姿が伝わってくる。

そして、最後になるまで名前を出てこない男の子の心情が細かく描かれている。

実は他にも色々な伏線がちりばめられていて、その伏線を読んで最後に繋がるのも面白いし心を打たれる。

ストーリーは悲しくも人の心を暖めるために書かれた作品であり、人が生きるということはどういうことかを描いた作品だと思う。

是非、「君の膵臓をたべたい」を読んで心を暖めてください。
(映画もオススメです)

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